2023.12.17お知らせ
アートブック『徘徊と書』を製作しました
この度、アートブック『徘徊と書』の製作を担当いたしましたので、制作プロセスなどを交えてご紹介させていただきます。
今回、クライアント様より、デザイン性の高い「コデックス装」という製本方法にて製作の依頼をいただきました。
コデックス装とは、上製本の製造工程で糸かがりをし、背を糊で固めた後に三方断裁して仕上がりとする製本方法のことをいいます。
右の写真のように背がむき出しになっているのが特徴です。
コデックス装と上製本を比較すると、開き方の違いがよくわかります。
コデックス装では見開きページが180度ペタッと開き、手を放しても閉じません。
本書のように見開き図の多い画集や写真集などに向いています。
コデックス装
上製本
今回は「すべてのページがしっかりと開くようにしたい」
というご要望にお応えするため、本文と表紙の貼り合わせの際、糊の太さで折ケイをいれる工夫を施しました。
これにより本文と表紙のつなぎ目部分もフラットにページを開くことができるようになっています。
一風変わった製本ですが、オンデマンド印刷での加工も可能です。
小部数の製作でもお任せください。
日光プロセスではお客様のこだわりと想いを視覚化するお手伝いをしています。
お気軽にご相談ください。