2024.02.09

「シカクレタッチ」の由来
―日光コラムvol.3―

こんにちは、日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。
前回、前々回のコラムでは、企業価値視覚化サービス・シカクレタッチというサービス作りのプロセスについてお話してきました。なぜこのサービスが「シカクレタッチ」という名前になったのか。今回のコラムではそのネーミングプロセスをご紹介したいと思います。


突然ですが、様々な商品やサービスの名前の由来を調べたことはありますか?
本題に入る前に、いくつかサービス名の由来を調べてみましたのでご紹介します。

湖池屋「カラムーチョ」(https://mucho.koikeya.co.jp/himitsu.html)
辛みの中に旨味がある、ヤミツキの辛さが特徴のカラムーチョ。「カラ」は、辛い、「ムーチョ」はスペイン語で「もっと」の意味で、合わせて「辛いものをもっと」という意味合いがあるそうです。

王子ホールディングス株式会社「鼻セレブ」(https://hana-celeb.com)
「鼻に使う、高級なティシュ」というコンセプトがひと目で分かるよう、「鼻」というインパクトのある漢字に高級感をあらわす「セレブ」を組み合わせたネーミング。ちょっとちぐはぐな組み合わせでおもしろい名前ですよね。商品名を変更してから、前身の「ネピア モイスチャーティシュ」の10倍以上売り上げるヒット商品になったそうです。(日本ネーミング大賞より j-naming-award.jp)

個人的には小林製薬(https://www.kobayashi.co.jp)の「のどぬ~るスプレー」「熱さまシート」「アンメルツヨコヨコ」といったストレートかつ独特で忘れられないネーミングが好きです。

耳に残りやすく、意味や理由も分かりやすい、大ヒット商品にはそんな秀逸なネーミングが欠かせません。しかもネーミング次第で、商品やサービスのイメージが変わるためとても重要です。私たちも「耳に残りやすく、意味や理由も分かりやすい」という部分を意識して企業価値視覚化サービスのネーミングを行いました。


ネーミングにあたり、まずはサービス特徴の振り返りから行いました。
(サービスの詳細につきましては、こちらをご参照ください)


洗い出した特徴を踏まえて、チームメンバーでアイデアを出し合うことになりました。
その際主に意識したキーワードは、「浸透させる」「視覚的に表現する」そして「製版会社の提供するサービス」という3つです。この要素を含めて、日光プロセスらしさも表現できるネーミングをめざして案出しを行いました。その中でも有力だった3つをご紹介します。


Re:touch(レタッチ)
◇製版会社による企業パーパスの意味付けとして印刷用語のレタッチより考案
◇印刷用語「レタッチ」を交えながら『再び 調整し、同じ方向にベクトルを向かせる』という理由を持たせる


プラトク
◇製版会社が提案するサービスなので「4プラ特色」の響きを使った
◇伝えたい想いに「特色」を添え、ノーマル表現では表しきれない部分も視覚表現に落とし込むという意味合いを込める


TAKE ROOTS
◇サービス内容の「浸透させる」という部分を表現するため、根を張る、定着するという意味の「take roots」から考案
◇グラレコなどを通して見える化することで想いが根を張り定着するというイメージを持たせる。


この3つの案の中から、最終的には「Re:touch」が選出されました。
選出の理由としては、印刷用語を使用することで製版会社の提案するサービスだということが説明しやすく、レタッチという言葉に含まれている『再び 調整する』という意味合いも「伝えたいを伝わるに」というサービスモットーに沿っていると考えたからです。

しかし「レタッチ」という響きが一般的な用語と同じなため、ほかのサービスや商品名などと混同してしまうのではないかという懸念がありました。そこで、「視覚化する」というキーワードからとった「シカク」という表現を組み合わせ、「シカクレタッチ」というあたらしい響きのネーミングが出来上がりました。今ある理念や経営者の想いを視覚化し、再び社内外へ浸透させるサービスであるという意味を込めました。

ロゴデザインのコンセプト
◇Reとtouchの文字に意味を持たせているため、それぞれの書体を変える事によって区別している。(Re:→「再び」、touch→「手を加える」)
◇Re: はメールでの返信時に付く表記より考案。クライアントに返信するイメージ。
◇矢印は進むべき方向を浸透させるためのシンボル。印刷赤字になぞらえて敢えて手書きタッチで表現。

私たちが創業以来、印刷・製版、レタッチ作業を通して培ってきた表現力の秘訣は、ヒアリングを通じお客さまの表現したいものをしっかりと汲み取ることです。決して「綺麗に仕上げる=良品」ということではなく、お客様の求める良品の形をしっかりと引き出し、その形を実現させる対応力があることが弊社の強みです。

この企業価値可視化サービスでも、従来のレタッチ作業同様に、経営者インタビューなどを通してヒアリングをじっくりと行い、”伝えたい”をしっかりと引き出し”伝わる”形にレタッチしていく、そんな意識が持てるネーミングになりました。


いまのままでは経営者の想いや企業価値がしっかり伝わっているのかわからない、といったお悩みはありませんか?
日光プロセスでは、ありたい姿や企業価値をしっかりと引き出し、私たちが培った表現力で、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。
ぜひ一度ご相談ください。


企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
シカクレタッチとは、企業価値を視覚化し、社内外への浸透・発信する様々なツールを制作するサービスです。
経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。


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