2024.02.14

《事例紹介》THE HIGASHIN HOKUSAI GALLERY製作プロセスをご紹介!
―日光コラムvol.4―

こんにちは、日光コラムです。日頃より日光コラムを読んでいただきありがとうございます。
今回は弊社で制作を担当させていただいた「THE HIGASHIN HOKUSAI GALLERY」の製作プロセスについてお話させていただきます。


墨田区両国、東京東信用金庫の北面壁、南面壁、正面、店内に葛飾北斎の作品が展示されているひがしん北斎ギャラリー。
日光プロセスでは、以前よりギャラリーの壁面フラッグの製作をお手伝いさせていただいておりました。しかし今回は全面リニューアルに伴い、壁面フラッグに加え、浮世絵パネルや新設されるフォトスポットのガラス面装飾を担当させていただくことになりました。

ひがしん北斎ギャラリー Concept+Design by. 髙橋正実〈MASAMI DESIGN〉
その他の現地のイメージなどは、こちらの実績ページよりご覧いただけます。併せてご覧ください。

コンセプト・デザイン・監修は〈MASAMI DESIGN〉髙橋正実さん。以前のフラッグ製作のお手伝いをさせていただいているのはもちろん、成田国際空港第1旅客ターミナル中央ビル内「ナリタ北斎プラザ」の壁面装飾などでも製作を担当させていただいた経歴があります。

成田国際空港第1旅客ターミナル中央ビル ナリタ北斎プラザ
Concept+Design by. 髙橋正実〈MASAMI DESIGN〉

ひがしん北斎ギャラリー(以前のフラッグ)
Concept+Design by. 髙橋正実〈MASAMI DESIGN〉


今回の製作プロセスの中で、特に注力したポイントを2点、ご紹介したいと思います。

まずご紹介したいポイントは画像のレタッチ作業についてです。
ひがしん北斎ギャラリーのビジュアルに使用している絵柄は、どれも実物の北斎漫画からスキャンしたものです。小さな冊子に描かれている絵柄を、フラッグのサイズまで拡大して使用すると、小さな状態では見えていなかったノイズが見えてきてしまいます。そこを上手くケアし、実物の北斎漫画のタッチや風合いを再現できるよう、調整を重ねました。

ノイズを消すと用紙や線のカスレ具合などの風合いも弱くなってしまうため、微妙な調整が必要。
フラッグサイズで見たときに薄く見えないよう、濃度も調整。

実際の北斎漫画にあるかすれや版画のチリなども表現。

2つ目はパネル面での施工提案です。
パネル面の出力には、北斎作品の風合いを表現するため和紙を使用しています。
和紙素材は水や湿気に弱く、カビが生えやすいため、このような屋外パネルに向いていない素材です。この問題に対処するため、防水や防湿の対策を行う必要がありました。PP貼りなど様々な手立てを凝らしましたが、最終的には2枚のアクリルに挟み込み、小口から水がしみ込まないよう入念な防水対策を行う形に。屋外掲出に向いていない素材でも、工夫をすることで屋外パネルに使用することができました。

和紙は色の沈みやすく発色しづらい用紙なので、絵巻の発色が損なわれないよう調整。

施工風景2点と完成したアルミエキスパンドの富士。


1/16(火)には、葛飾北斎のブロンズ像も設置され、新名所としてフォトスポットがお披露目されました。
お披露目式の様子は、スポーツ報知にも取り上げられています。
(https://hochi.news/articles/20240116-OHT1T51140.html)
併せてご覧ください。

私たちもブロンズ像の北斎と並んで撮影しました。背景のポッブな色合いやコロコロとした相撲のイラストのおかげで楽しい写真を撮ることができました。皆さんもぜひ撮影に訪れてみてはいかがでしょうか。


日光プロセスでは、「印刷・製版」「企画・制作」「企業価値視覚化」の3つの事業を軸に、お客様のこだわりや想いを形にするご提案をいたします。
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