2024.09.09
中小企業の経営者が知っておきたい
インナーブランディングの進め方|社員の共感を生む4ステップ
ー日光コラムvol.18ー

こんにちは、日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。
社員が企業理念に共感し、日々の行動に移すことで、組織としての一体感や強さが徐々に深まっていく可能性があります。
中小企業にこそ必要な「インナーブランディング」の基本と進め方を、4つのステップでわかりやすく解説します。
目次
インナーブランディングとは?
インナーブランディングとは、社員が企業理念に共感し、自らそれを行動に移すことで、組織の一体感と生産性を高める取り組みをいいます。中小企業にとっては、限られたリソースの中で社員の力を最大限に引き出すための重要な取り組みです。
なぜ今、インナーブランディングが必要なのか?
・採用してもすぐ辞めてしまう
・社員が会社の方向性に納得していない
・顧客対応にばらつきがある
こうした課題は、企業理念やビジョンが社内に浸透していないことが原因かもしれません。インナーブランディングは、これらの課題を根本から改善する手段にもなります。

インナーブランディングの効果
インナーブランディングによって得られる可能性がある主な効果と、その効果の具体的な内容についてご紹介します。
効果 | 内容 |
---|---|
モチベーション向上 | 社員が「なぜ働くのか」を理解し、意欲的に行動するようになる |
生産性向上 | チームの連携が強まり、業務効率が改善される |
採用・定着率向上 | 企業理念に共感する人材が集まり、長く働いてくれる |
顧客対応の質向上 | 社員がブランド価値を理解し、統一感のある対応ができる |
インナーブランディングの進め方|経営者が押さえるべき4ステップ
ここまでインナーブランディングの必要性や効果についてお話ししてきました。
こちらで具体的なステップをご説明していきます。
―ステップ1. 現状を把握する
企業がインナーブランディングを進める上で、最初に行うべきは自社の現状を正しく把握することです。現時点で従業員が自社の企業理念やビジョンなどの浸透度を理解したうえで進めていくことが重要です。
現状把握の方法としては、
・社内アンケート
・個別面談
・第三者による聞き取り(インタビューなど)
などが挙げられます。
まずは、社員が企業理念やビジョンをどれだけ理解しているかを確認しましょう。
―ステップ2. 企業の方向性を明確にする
経営者自身が「会社をどうしたいのか」「なぜこの理念なのか」を言語化することが重要です。
・難しい言葉は避け、社員が理解・共感できる表現で言語化する
・経営者の想いや背景を伝えるインタビュー形式が有効
―ステップ3. 理念を社内に浸透させる
社員が理念を「自分ごと」として捉えるための機会を作ります。
小規模でも継続的に行うことで、徐々に浸透していきます。
・ワークショップの開催(理念をテーマにした対話の場)
・グラフィックレコーディングで議論を可視化
―ステップ4. 効果を測定し、改善する
インナーブランディングは一度で終わりではありません。定期的に効果を測定し、改善を重ねましょう。
・エンゲージメントスコア(社内アンケート)
・離職率の変化
・社員の声(面談や社内SNS)
数値と感覚の両面から評価することがポイントです。
インナーブランディングを進める際の注意点
・理念が抽象的すぎると、社員に伝わりません
・一方的な押し付けではなく、社員の声を取り入れる姿勢が大切です
・小さな取り組みでも、継続することで効果が出ます
まとめ
中小企業にとって、社員の力を最大限に引き出すことが成長の鍵です。インナーブランディングは、経営者の想いを社員に届け、組織を一つにするための有効な手段です。まずは、現状把握から始めてみましょう。
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