2024.11.27

パーパス策定だけでは意味がない!?
今すぐ実践できる社員に浸透させるための3つのポイント
ー日光コラムvol.33ー

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こんにちは、日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。

パーパスとは、企業や組織の存在意義や目的であり、事業全体の指針となる考え方です。その指針に沿って経営することを、パーパス経営と呼びます。ビジネス環境がめまぐるしく変わる中、パーパスを問い直したり、新たにパーパスを策定している企業が増えています。策定したパーパスを浸透させることは、多くの企業にとって悩ましい問題です。浸透がただの表面的なものにならないようにするのが重要です。
この記事では、パーパスを策定した後、浸透しない陥りがちな原因とパーパスを社員に浸透させるためのポイントなどをお話しています。

浸透の必要性


多くの企業が陥りがちなのは、パーパスの策定をゴールになっていることです。実際には、策定はあくまでスタートラインに過ぎません。パーパスを実際の行動に結びつけ、企業文化として育て上げるためには、日常的な業務の中でそれを体現し続けることが求められます。また、社員がパーパスを自分ごととして捉えられるよう、継続的な教育や研修が重要となります。これにより、個々の社員が自分の役割を理解し、企業全体としての一体感が高まります。

パーパスの定義、目的が明確化していない


そもそもの定義を間違えていることが挙げられます。定義を間違えたままパーパス経営を進めてしまうと方向性そのものがズレてしまう可能性があります。パーパスとは、○○を目的とした、○○であるを明確化する必要があります。定義の誤解を避けるためには、経営陣がパーパス経営の目的を明確に定義し、社内外で共有することが大切です。また、日ごろの業務がパーパス経営につながっていることを実感できれば重要性を理解し、共感しやすくなります。

実際の現場感覚とズレていること

苦労して作ったパーパスも、浸透フェーズで実際に社員に共有するだけでは、パーパスが「上司からの指示命令」となってしまいます。社会に対してのパーパスは組織の存在意義ですから、組織を構成する社員が自身の組織の存在意義をどのように認識しているかが大切になってきます。

経営陣とのコミュニケーション不足

経営陣や各事業部の上長のコミュニケーション不足によって、上層部の言動が一致していないのは大きな問題でもあります。常日頃、社員が相談するのは上長であるため、上長がしっかり会社のパーパスを理解していれば社員もそれに基づいた行動ができるためです。

ポイント1:頻度高く、あらゆる機会を活用した発信する


社員への説明会や、報告書を通じての発信をしていても、パーパスが自分事になる社員の方は限られます。パーパスを社員全員に浸透させるためには、経営陣からのメッセージを頻繁に発信し続けることが重要です。例えば、社内報や月次の全体ミーティングを活用し、パーパスの重要性を繰り返し伝えることで、社員の意識に自然と根付かせることが必要です。さらに、社内掲示板などを活用することで、日常的にパーパスに触れる機会を提供し、社員同士の交流を深めることができるでしょう。

社内イベントやワークショップを通じて、パーパスの具体的な事例を共有し、社員が自らの業務にどのように活かせるかを考える場を設けることは有効です。弊社の企業価値視覚化サービス シカクレタッチでは社員同士のワークショップを通じて、議題に沿ってざっくばらんに意見を述べていただく場を提供しています。社員が自社のパーパスについて議論し、自分たちの仕事がどのようにパーパスに貢献しているかを考える機会としてご利用いただくことをおすすめします。


企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
シカクレタッチとは、企業価値を視覚化し、社内外への浸透・発信する様々なツールを制作するサービスです。
経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。

シカクレタッチは(公財)東京都中小企業振興公社 中小企業ニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品です。
※但し、公社は製品の効能効果を保証するものではありません


ポイント2:現場感覚との乖離をなくし階層別研修を行う


パーパスを浸透させるにあたり、階層別研修は非常に効果的です。研修を通じて、各階層の役割に応じたパーパスの理解を深め、自身の業務にどのように組み込めるかを具体的に学ぶことができます。これにより、社員は自分の役割を再確認し、企業全体としての一体感が高まります。

階層別にアプローチを変えることで、各レベルの社員が自分に適した方法でパーパスを受け入れられる環境が整います。さらに、このような研修は、社員が自らのキャリアにおいてパーパスをどのように活かせるかを考える良い機会にもなり、彼らのモチベーションを高める効果も期待できます。

ポイント3:経営陣と社員とのミーティングの場を設ける


経営陣からの発信だけではなく、社員とのミーティングの場を設けることも重要なポイントです。どのような経緯でパーパスを策定したか、会社としてこれからそうあるべきかを社員に伝えることで、社員が経営の意図を直接感じ取ることができます。

これにより、パーパスの理解がより深まり、日常業務における実践に繋がります。加えて、ミーティングの場を通じて社員が経営陣と直に意見を交わすことで、組織全体の透明性が向上し、信頼関係が構築されます。これが、社員のモチベーション向上や、企業の持続的成長に繋がります。さらに、このような場を定期的に設けることで、社員が常に企業の方向性を理解し、自分の役割を明確にする手助けとなります。また、経営陣が社員の声を直接聞くことで、企業文化の改善や新たな施策の立案に役立つ貴重なフィードバックを得ることができます。


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最後までお読みいただきありがとうございました。

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