2024.11.21
ブランディングとは?
ブランディングを成功させる4つの手法とポイントを解説
ー日光コラムvol.32ー
こんにちは、日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。
この記事では、そもそも「ブランディング」とは何か、どのような手法があるかをお話しています。
ブランディングとは?
ブランディングとは、企業や製品の価値を高め、顧客や市場に対して一貫したメッセージを伝える活動のことを指します。他社との違いを明確にし、競争優位性を確立することにより、顧客は特定のブランドに対して信頼感や愛着を持ち、長期的な関係を築くことができます。企業のブランディングは、ロゴやタグライン、ビジュアルデザインだけでなく、企業文化や価値観などをストーリー化し視覚化することを目的としています。
企業のブランディングが注目される理由
あらゆるステークホルダーや顧客へ「自社らしさ」を軸に一貫したブランド訴求が必要になった背景に、SDGsに端を発した企業に対する社会的な価値提供への要請が挙げられます。これは、企業の評価軸が「利益最大化」から「社会課題への取り組み」へとシフトした社会的な背景にあります。
「SDGs達成へ向けた企業が創出する『社会の価値』への期待」に関する調査研究報告書(2020年3月 企業活力研究所)(PDF形式:10,162KB)PDFファイル
ブランディング手法
ブランディングの手法として、インナーブランディングやアウターブランディング、製品ブランディングや企業ブランディングなど、いくつかブランディングの手法はあります。
状況によって誰にブランディングするのか、何をブランディングするのかで手法は変わってきます。
ブランディングの対象と目的を理解して、自社の課題に沿った手法でブランディングを行いましょう。
インナーブランディング/アウターブランディング
対象 | 目的 | |
インナーブランディング | 社員 | 共通認識としての「ブランド価値」を従業員に認知してもらい、エンゲージメントを強化 |
アウターブランディング | 顧客やステークホルダー | 商品やサービス、企業の価値に共感してくれるファンを増やす |
インナーブランディングは、社員が企業のビジョンや価値観を理解し、共感し、体現することを目指すプロセスです。これにより、一貫性のある企業価値を顧客に提供するための基盤が築かれます。
アウターブランディングは、企業が外部に対してブランドをどのように位置づけ、伝えるかに焦点を当てた活動です。商品やサービス、もしくは企業そのものの価値に共感してもらい、ファンになってもらうための活動のことを指します。
インナーブランディング/アウターブランディングについての記事はこちら
製品ブランディング/企業ブランディング
対象 | 目的 | |
製品ブランディング | 商品・サービス | 製品が持っている価値を高めて、ユーザーを増やし売り上げを増やす |
企業ブランディング | 企業の組織価値 | 顧客だけでなく株主や社員、取引先、地域や行政など社会全体への発信 |
製品ブランディングは、製品が持っている価値を高めて、顧客に存在感を印象付けることが目的とされています。これにより、商品のファンを増やしユーザーを増やす、売り上げを増やすということに繋がります。品質や性能だけではなく、コンセプトや他社製品との違いなどの明確化が重要とされています。
企業ブランディングは、会社そのもののイメージを向上することが目的とされています。そのため、顧客だけではなく、株主や社員、取引先、地域や行政など社会全体への発信が対象になります。効果的に企業ブランディングをすすめていくためには、まずは自社の現在地を把握することが重要になります。
ブランディングを成功させる6つのポイント
ポイント1:自社の歴史と強みの棚卸し
ブランディングを行う際には、自社の歴史や強みを棚卸しすることが重要です。企業の歴史や創業者の想いを言語化し、10年後、20年後、30年後のなりたい姿や社会の姿を思い描くことで、企業の価値観やビジョンが明確になります。また、自社の強みを把握することで、それを基にしたブランディング戦略を立てることができます。
ポイント2.一貫性を持った情報発信
ブランディングにおいては、一貫性を持った情報発信を徹底しましょう。常に同じメッセージを発信し続けることが成功の大きなポイントです
ポイント3.自社の強みを生かした施策を行う
ブランディング施策を行う際は、自社の強みを生かした施策を選択するようにしましょう。
自社の強みや長所をより強化する施策を行い、多くの生活者に強みや長所を認知してもらう必要があります。弱みを補う施策を行ってはいけないわけではありませんが、強みや長所を伸ばす施策のほうがより成功しやすく、ブランド認知度を上げることにつながりやすいです。
ポイント4.継続性のある施策を行う
ブランディング施策は、継続性のあるものとすることが大切です。短期的な成果を追い求めるだけではなく、企業と顧客がともにブランドを醸成していく心づもりで育てていくようにしましょう。
ポイント5.定期的に効果検証を行う
ブランディング施策は、ブランディングはすぐに効果が出づらいため、定期的に効果検証を行う必要があります。そのため、実施前にどのような効果を期待するのかの仮説についても細かく設定しておきましょう。
ポイント6.ブランド戦略を改善し続ける
ブランド戦略は、定期的に改善を行います。ブランドも時代の流れや外部環境の変化によって、変容していくことが求められます。
企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
シカクレタッチとは、企業価値を視覚化し、社内外への浸透・発信する様々なツールを制作するサービスです。
経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。
シカクレタッチは(公財)東京都中小企業振興公社 中小企業ニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品です。
※但し、公社は製品の効能効果を保証するものではありません
ご興味ある方はぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。