2024.09.09
効果的なインナーブランディングの進め方
ー日光コラムvol.18ー
こんにちは、日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。
今回はインナーブランディングの進め方をわかりやすく解説します。
実施したくなる具体的な手順をご紹介します。
自社のブランドを強化するためのポイントをチェックしましょう!
目次
インナーブランディングとは?
インナーブランディングとは、企業の理念やビジョン、価値観を社員に浸透させるため、自社内に向けて行う活動のことを指します。
◇インナーブランディングとアウターブランディング
企業のブランディングには「インナーブランディング」と「アウターブランディング」があり、それぞれ対象が異なります。
インナーブランディングは、社内の従業員が企業のビジョンや価値観を理解し、共感し、体現することを目指すプロセスです。これにより、一貫性のある企業価値を顧客に提供するための基盤が築かれます。
インナーブランディングを進める際には、社内コミュニケーションの強化、企業文化の醸成、従業員のエンゲージメント向上が鍵となります。
一方、アウターブランディングは、企業が外部に対してブランドをどのように位置づけ、伝えるかに焦点を当てた活動です。マーケティングや広告を通じて、ブランドのメッセージを顧客に届け、ブランドイメージを構築します。
両者は相互に影響し合いながら、ブランドの信頼性と魅力を高め、最終的には企業の成功に寄与するのです。
企業のブランド戦略において、インナーブランディングとアウターブランディングは、それぞれ重要な役割を果たします。
◇インナーブランディングのメリット
次に、インナーブランディングのメリットや効果について3つご説明します。
インナーブランディングの実施には、従業員のモチベーションやエンゲージメントの上昇を実現できるメリットがあります。企業理念や将来におけるビジョンが明確になれば、従業員は自分の仕事がどのように会社に貢献しているのかを実感できるようになります。そして働く理由を作りだし、より会社に貢献したいという気持ちを育てることにもつながります。
企業理念やビジョンの共有ができていると、従業員には強い連帯感が生まれます。協力し合う意識が芽生え、業務を助け合う環境が育まれ、生産性向上にもつながるでしょう。
社員一人ひとりが「目的を達成するために何をするべきか」がわかるようになります。その結果、何を優先的に取り組むべきかを考えるようになるため、業務効率化や生産性も高まるでしょう。
企業理念やビジョンを明確にしておくことで、より自社にマッチした従業員を雇用しやすくなります。自社に共感した人材を雇用できれば、早期退職などのリスクなくしつつ、仕事に対する高いモチベーションに期待できるようになるでしょう。
従業員が自社の企業理念やビジョンを理解できれば、顧客に対して積極的な情報発信が可能になり、結果的に外部への発信に良い影響を与えられる点もメリットの一つです。
インナーブランディングが十分にできていれば、社員は企業に対して愛着や誇りを持ち、ブランド価値を正確に発信することができます。その結果、企業イメージが高まるでしょう。
インナーブランディングの進め方
効果的なインナーブランディングの手順は以下です。
ステップ1:現状を確認する
ステップ2:進む方向を明確にする
ステップ3:社内浸透を行う
ステップ4:効果測定
それぞれ詳しく解説します。
―ステップ1. 現状を確認する
企業がインナーブランディングを進める上で、最初に行うべきは自社の現状を正しく把握することです。現時点で従業員が自社の企業理念やビジョンなどの浸透度を理解したうえで進めていくことが重要です。現状把握の方法としては、従業員へのアンケート調査、個別インタビュー実施などが挙げられます。現状を把握したらその内容を共有し、インナーブランディングに活用するしていきましょう。
―ステップ2. 進む方向を明確にする
インナーブランディングを成功させるための重要なステップとして、進む方向を明確にすることがあります。これは、わかりやすく、明確に言語化することがポイントです。抽象的だったり、難しい言い回しだったりすると、従業員に正確な意味が伝わらず、曖昧な状態で施策を進めると、組織の統率がとりにくくなり、企業が目指す形の実現が難しくなります。理解できるだけでなく、共感できるような内容でなければなりません。
わかりやすく言語化するために経営者インタビューを実施することもおすすめです。
―ステップ3. 社内浸透を行う
進む方向が明確になったら、従業員に浸透させていく活動を行います。
企業理念の背景や経営者の想いなどに共感してもらうための仕組みを作り、浸透させるための場を設けます。
例えばワークショップの実施があげられます。
ワークショップとは参加者の主体性を重視した体験型のイベントのことです。
企業のインナーブランディングの手法の一つとしてもワークショップは利用されています。
企業のあるべき姿やビジョンなどについて、考える機会を設けることで従業員が自分事として受け入れられます。
その際にグラフィックレコーディングを用いて、話した内容を視覚化すると議論内容がわかりやすくなりおすすめです。また、社内報やメルマガなどを活用して、経営者のビジョンや企業の最新情報を伝えることも効果的です。
―ステップ4. 効果測定
企業がインナーブランディングを進める上で、定期的にその効果を測定することはとても重要です。
効果測定の方法として、従業員へのアンケートや個人面談を実施し効果を確認することができます。
結果を分析し、問題があれば解決策を立てて実施していきます。
定期的に効果測定を行うことで、インナーブランディングの成功につながります。
◇インナーブランディングを進める際の注意点
インナーブランディングを進める際の注意点として、経営者のビジョンが社員に正しく伝わらない場合、逆効果になることがあります。そのため、ビジョンを明確に言語化し、社員にわかりやすく伝えることが重要です。また、社内コミュニケーションを強化する際には、社員一人ひとりの意見を尊重し、自由に発言できる環境を作ることが必要です。
まとめ
インナーブランディングは、企業のビジョンや価値観を従業員に広め、深く理解してもらうための重要な取り組みです。シカクレタッチを活用することで、インナーブランディングを効果的に進めることができます。経営者のビジョンを明確にし、社内コミュニケーションを強化し、社外にも発信することで、企業の一体感を高め、競争力を向上させることができます。インナーブランディングを成功させるためには、従業員一人ひとりの意見を尊重し、自由に発言できる環境を作ることが重要です。
企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
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経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。
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