2024.11.18

パーパスブランディングとは?効果と実践のポイント
ー日光コラムvol.31ー

こんにちは、日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。

パーパスブランディングとは、企業の存在意義を明確にし、顧客や社員との共感・認知を広げていくブランド戦略です。
この記事ではパーパスブランディングの概要やその効果や方法についてお話ししています。



パーパスの定義と重要性


パーパスとは、企業や組織の存在意義や目的を指します。これは単なる利益追求以上のものであり、社会的な価値や役割を明確にする概念です。近年、多くの企業がパーパスを明確にし、そのパーパスに基づいた経営を行うことで、社会的な信頼を獲得し、持続可能な成長を実現しています。パーパスは企業の方向性を定める羅針盤のような役割を果たし、社員や顧客に対して一貫したメッセージを送ることができます。

パーパスとミッション、ビジョン、バリューの違い


パーパス、ミッション、ビジョン、バリューはそれぞれ異なる役割を持つ概念ですが、しばしば混同されがちです。パーパスは企業の存在意義や社会的な役割を示します。一方、ミッションは具体的な目標や業務内容を指します。ビジョンは将来の理想像や方向性を示し、バリューは企業が重視する価値観や行動基準を表します。これらを明確に区別し、それぞれを統合的に活用することで、企業は一貫性のある戦略を構築できます。

パーパスブランディングの基本概念


パーパスブランディングとは、企業のパーパスを中心に据えたブランド戦略のことです。これにより、企業は単なる商品やサービスの提供者ではなく、社会的な価値を提供する存在として認識されます。パーパスブランディングの基本概念は、企業の存在意義を明確にし、それを軸にしたコミュニケーションやマーケティングを行うことです。これにより、企業の価値が高まり、顧客や社員からの信頼を得ることができます。

パーパスブランディングと従来のブランディングとの違い

パーパスブランディングと従来のブランディングでは目的が異なります。
従来のブランディングの主な目的は、商品やサービスの特長を強調し、ブランドの確立や競争優位性の向上、それらによる「利益拡大」です。
一方、パーパスブランディングは社会における自社の存在意義を示し多くの共感を得る「認知拡大」が目的です。
長い目でブランドへの愛着を強化するためには、パーパスブランディングの方が効力を発揮すると言えるでしょう。

パーパスブランディングが注目される理由


パーパスブランディングが注目される理由は、現代の顧客や社員が企業の社会的責任や価値観に敏感であるからです。消費者は単に商品を購入するだけでなく、その企業がどのような社会的価値を提供しているかを重視します。また、社員も企業のパーパスに共感し、自分自身の働きが社会にどのように貢献しているかを理解することで、モチベーションが向上します。このような背景から、多くの企業がパーパスブランディングを採用し、競争力を高めています。

企業の信頼性向上


パーパスブランディングを実施することで、企業の信頼性が向上します。企業の存在意義や社会的な役割を明確にすることで、顧客や社員、投資家などのステークホルダーからの信頼を得ることができます。信頼性の向上は、ブランド価値の向上や顧客ロイヤルティの強化にもつながります。

※顧客ロイヤルティ:顧客が企業や特定の商品やサービスに対して愛着や信頼を感じ、継続的に利用し続ける状態を指します。

社員のエンゲージメント向上


パーパスブランディングは社員のエンゲージメント向上にも影響します。社員が企業のパーパスに共感し、自分の仕事が社会にどのように貢献しているかを理解することで、働く意義を感じることができます。これにより、社員のモチベーションが高まり、生産性の向上や離職率の低下につながります。

顧客との関係構築


パーパスブランディングは顧客との関係構築にも効果的です。顧客は単なる商品やサービスの提供者としてではなく、共に社会的価値を共有するパートナーとして企業を捉えるようになります。これにより、顧客との長期的な関係が構築され、顧客ロイヤルティの向上や口コミによる新規顧客の獲得につながります。

ステップ1:パーパスの明確化


パーパスブランディングを成功させるためには、まず企業のパーパスを明確にすることが重要です。パーパスは企業の存在意義や社会的な役割を示すものであり、経営陣や社員全員が共感し理解する必要があります。パーパスを明確にするためには、企業の歴史や文化、社会的な課題などを踏まえた上で、ステークホルダーとの対話を重ねることが不可欠です。

ステップ2:パーパスを組織に浸透させる

パーパスが明確になったら、それを組織全体に浸透させることが重要です。これには、経営陣からのメッセージ発信や、社員との対話、トレーニングプログラムの実施などが含まれます。特に、社長インタビューを通じてパーパスブランディングの方針を明確にし、社員に共有することが効果的です。また、社員もグループワークを通じてパーパスを自分事として考える機会を設けることで、組織全体での共感と理解が深まります。

ステップ3:パーパスを基にしたコミュニケーション戦略

パーパスを組織に浸透させた後は、パーパスを基にしたコミュニケーション戦略を構築することが重要です。これには、パーパスを反映したマーケティングメッセージや広告キャンペーン、SNSでの発信などが含まれます。パーパスを基にした一貫性のあるメッセージを発信することで、顧客やステークホルダーとの信頼関係が強化されます。

実際の企業の事例紹介

ここでは、パーパスブランディングを成功させた企業の事例を紹介します。例えば、ユニリーバは「持続可能な生活を当たり前にする」というパーパスを掲げ、そのパーパスに基づいた商品開発やマーケティングを行っています。その結果、ユニリーバは消費者からの信頼を獲得し、持続可能な成長を実現しています。

成功要因と学び

成功した企業の事例から学べることは、パーパスを明確にし、それを軸にした一貫性のある戦略を実施することの重要性です。また、パーパスをステークホルダーと共有し、共感を得ることが成功の鍵となります。これにより、企業は信頼を獲得し、持続可能な成長を実現することができます。

社長インタビュー:パーパスブランディングの方針

自社でのパーパスブランディングを進める上で、まずは社長インタビューを通じてパーパスブランディングの方針を明確にすることが重要です。社長が自らの言葉でパーパスを語り、その意義や目的を社員に伝えることで、組織全体での共感と理解が深まります。社長インタビューの内容は、社内報やウェブサイトを通じて社員に共有することが効果的です。

社員グループワークの実施方法

社員がパーパスを自分事として考えるためには、グループワークを実施することが有効です。グループワークでは、社員が自社のパーパスについて議論し、自分たちの仕事がどのようにパーパスに貢献しているかを考える機会を提供します。これにより、社員はパーパスに対する理解を深め、自らの役割を再認識することができます。

社員への共有方法とその効果

パーパスブランディングを成功させるためには、社員への共有が欠かせません。社長インタビューやグループワークの結果を社内報やウェブサイト、SNSなどを通じて社員に共有することで、組織全体での共感と理解が深まります。これにより、社員のエンゲージメントが向上し、パーパスブランディングの効果が最大化されます。

シカクレタッチではパーパスを伝えるためにどのようなツールを作成すると良いか、ご提案もさせていだきます。


企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
シカクレタッチとは、企業価値を視覚化し、社内外への浸透・発信する様々なツールを制作するサービスです。
経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。

シカクレタッチは(公財)東京都中小企業振興公社 中小企業ニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品です。
※但し、公社は製品の効能効果を保証するものではありません


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最後までお読みいただきありがとうございました。

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