2024.12.27

タグラインとは?企業価値を表現する秘訣
―日光コラムvol.39―

こんにちは、日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。
タグラインと言われても身近に感じられないかもしれませんが、株式会社ニトリの「お、ねだん以上。」やカルピス株式会社の「からだにピース「カルピス」」など日ごろから目にするものが多々あります。
今回はそんなタグラインの定義と活用方法についてお話しします。


タグラインとは何か?


タグラインの定義と歴史的背景

タグラインとは、企業やブランドの価値や想いを一言で表現する短いフレーズです。企業のビジョンや理念を簡潔に伝えることで、顧客に強い印象を与え、記憶に残りやすくなります。

タグラインの歴史は、19世紀にさかのぼります。産業革命によって大量生産が可能になり、企業が商品を広く宣伝する必要が出てきました。そこで主な広告媒体として新聞や雑誌を利用し、簡潔で覚えやすいフレーズ(現在のタグラインの原型)が登場しました。

そこから時代ごとに役割や目的が変化していき、インターネットやソーシャルメディアが普及した昨今では、単に覚えやすいだけでなく、企業やブランドの価値観や使命を伝えることに重点を置くようになっています。

タグラインの役割

タグラインは企業のイメージ形成に大きく貢献します。これにより、顧客からの信頼感を高め、ブランドの認知度を向上させることができます。

また、タグラインは企業のアイデンティティを強化し、競争の激しい市場での差別化に役立ちます。さらに、タグラインは企業の核心的な価値観を一貫して伝える手段として、社員のモチベーションを高める役割も担っています。タグラインは、顧客に対するプロミスであり、企業が何を提供し、どのように価値を届けるのかを明確に示すものです。

タグラインとキャッチコピー・スローガンとの違い

タグラインと混合しやすい言葉に「キャッチコピー」と「スローガン」があります。
これらの違いについて詳しくみていきましょう。

タグラインは長期的な企業やブランドのメッセージを伝えるために使用され、一貫性が求められます。消費者に本質を伝え、一貫したメッセージを発信する役割があります。

一方、キャッチコピーは特定のキャンペーンや広告のために作られ、短期的な影響を狙うフレーズです。顧客の購買意欲を即座に刺激することを目的とする場合が多く、タグラインと比較して頻繁に変更される傾向があります。その時々のトレンドや市場状況に応じた変化を追求します。

スローガンもまたタグラインに似ていますが、企業やブランドの理念や目標を簡潔に表現したフレーズです。企業文化や目指すべきビジョンを示すために使用されることが多いです。

項目タグラインキャッチコピースローガン
目的ブランド全体を象徴する商品やキャンペーンの魅力を伝える企業理念やビジョンを共有する
使用期間長期短期(キャンペーンごと)中長期
対象消費者全般特定のサービス・商品社内
McDonald’s「I’m Lovi’n It」吉野家
「うまい、やすい、はやい」​​
UNIQLO「LifeWear」

タグラインの活用ステップ


企業価値を明確にするためのステップ

タグラインを効果的に活用するためには、まず企業の価値を明確にする必要があります。社長インタビューやグループワークを通じて、企業の強みやビジョンを深掘りし、タグラインに反映させることが大切です。このプロセスを通じて、企業の差別化要素や独自の価値を再確認することができ、タグラインにより強いメッセージを込められます。タグラインは、企業のストーリーや理念を巧みに織り込んで、顧客に伝える力を持っています。タグラインの作成は単なる言葉選びではなく、企業の長期的なビジョンと戦略を反映するための重要なプロセスです。

名刺や会社案内での効果的な活用方法

タグラインを名刺や会社案内に記載することで、企業の強みを効果的に伝えることができます。これにより、初対面の相手にも企業の理念を瞬時に伝えることが可能となり、ビジネスの機会を広げる手助けとなります。名刺に記載されたタグラインは、取引先や顧客との会話のきっかけにもなり、企業のブランド認知を高める一助となります。タグラインは、企業のビジョンを一貫して伝えるための強力なツールであり、企業文化の浸透にも寄与します。さらに、ビジネスの場において、ブランドの存在感を高め、競争優位を築くための鍵となります。

タグラインの具体例


成功事例から学ぶ効果的なタグライン

例えば、Nikeの”Just Do It”やAppleの”Think Different”は、企業のビジョンを完璧に表現しています。これらのタグラインは、単に言葉以上の意味を持ち、企業のイメージを強化し、顧客との強い絆を築いています。これらの例から学ぶべきことは、タグラインが企業の価値観をわかりやすく伝える力があることです。成功するタグラインは、常に顧客の心に響くメッセージを持ち、企業の長期的な成長を支える要素として機能します。顧客の感情を捉えるだけでなく、企業のビジョンを具現化し、ブランドの忠誠心を高める力を持っています。

シカクレタッチ実施企業

八興販売株式会社 様
タグライン『曲げることに、まっすぐです。』

ホース曲げ加工の企業様で営業数名にインタビューを実施させていただきました。みなさまホース曲げに誇りを持たれていることを聞かせていただいたところから『曲げることに、まっすぐです』というタグラインをご提案させていただきました。会社案内や名刺などにもタグラインを明記し、八興販売様のつよみを効果的に表現しております。

シカクレタッチでは社長インタビューや社員ワークショップを通じて企業価値を視覚化することができます。理念の再確認やつよみを明確にし、タグラインを策定するのはいかがでしょうか。ぜひご相談ください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。


企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
シカクレタッチとは、企業価値を視覚化し、社内外への浸透・発信する様々なツールを制作するサービスです。
経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。

シカクレタッチは(公財)東京都中小企業振興公社 中小企業ニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品です。
※但し、公社は製品の効能効果を保証するものではありません


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