2025.02.28
新入社員オリエンテーションの目的とメリット
企業が取り入れるべき手法とは?
ー日光コラムvol.51ー

こんにちは、日光コラムです。
新入社員がスムーズに職場へ適応し成長するためには、入社後のオリエンテーションが欠かせません。企業理念の共有や業務の基本、ビジネスマナーの習得など、オリエンテーションを通じて必要な知識を身につけることで、自信をもって業務に取り組めるようになります。
本記事では、新入社員オリエンテーションの目的や主な内容、実施方法について解説します。
目次
オリエンテーションとは何か?
オリエンテーションとは、「方向づけ」「適応」「取り組む方向性」といった意味がある言葉です。新入社員向けのオリエンテーションでは新入社員が企業に適応し、業務をスムーズに始められるようにするための指導や研修をいいます。
オリエンテーションとガイダンスの違い
オリエンテーションとよく似た言葉で「ガイダンス」があります。
どちらも新入社員が企業に適応するための重要なプロセスですが、それぞれ目的や内容が異なります。
オリエンテーションは、新入社員が企業にスムーズに適応できるようにするための研修です。企業理念や業務内容、社内ルールを理解し、仕事を始める上で必要な基礎知識を学びます。
一方ガイダンスは、特定の手続きやテーマに関する説明を行う初歩的な説明を行う場です。例えば福利厚生や社内システムの説明などがガイダンスに該当します。
つまり、オリエンテーションは企業や業務の基礎を学ぶ「導入研修」、ガイダンスは業務上必要な情報を「案内」するものと考えられます。
オリエンテーションの目的
オリエンテーションの主な目的は、新入社員が企業のビジョンや使命を理解し、それに基づいて行動できるようにすることです。

◇自社の理解を深める
新入社員向けのオリエンテーションでは、自社についての理解を深めてもらう目的があります。自社の理念やビジョン、事業内容を深く理解する事で企業での活躍へつながります。オリエンテーションでは、企業の歴史や理念・方針を、自社の方向性を理解してもらえます。これにより、社員一人一人が会社の目標に沿った行動をとりやすくなります。
◇社員と企業の意識の統一
オリエンテーションは新入社員と企業の意識を統一し、一体感を生み出す重要な機会です。
企業理念やビジョン、行動方針を共有することで、社員が企業の価値観を理解し、同じ方向を目指して行動しやすくなります。また、経営層などからの話をきくことで、企業が求める姿勢や期待される役割を明確に認識できます。これにより社員のモチベーション向上や主体的な行動につながります。
◇職場環境にスムーズに
新しい職場での人間関係を円滑にすることも、オリエンテーションの重要な目的の一つです。新入社員は、上司や先輩社員、同期とのつながりを築くことで、業務の進め方や企業文化を深く理解できます。特に、同期との交流を深めることで、入社後の不安を軽減し、相談しやすい環境を作ることができます。チームワークを重視する企業では、良好な人間関係が業務の効率化や生産性向上にもつながるため、オリエンテーションを通じた関係構築は非常に重要です。
新入社員向けオリエンテーションで教える主な内容
新入社員を対象としたオリエンテーションは、以下の内容を扱うことが一般的です。

◇ビジネスマナー
オリエンテーションでは、ビジネスマナーを扱うことが多いです。基本的なビジネスマナーを習得することで、円滑に業務を進めることができます。オリエンテーションでは、挨拶、言葉遣い、名刺交換、メールや電話応対などの基本的なマナーを教えます。これにより社内外のコミュニケーションがスムーズになり、信頼関係構築につながります。
◇理念やビジョン
オリエンテーションでは、企業理念やビジョンについて説明することも多いです。
企業理念やビジョンについてオリエンテーションで説明することで、社員と会社の間での意識統一を図ることができます。また、企業が大切にしている価値観や使命、どのような姿を目指しているのかを共有することで、新入社員が企業の方向性を深く理解する事が出来、日々の業務に対する意識が高まり、やりがいをもって働くことができるでしょう。
◇コンプライアンス
かつては「法律やルールを守ること」のみがコンプライアンスを捉えられてきましたが、昨今では法令、社内規定、社会倫理などの遵守を示すものとされています。オリエンテーションでは、労働法や個人情報保護、ハラスメント防止など、業務を遂行する上で守るべきルールについて教えます。また、企業ごとの倫理規定や行動指針を共有することで、不正行為の防止やリスク管理の意識を高めることができます。新入社員が早い段階でコンプライアンスを意識することで、企業全体の信頼向上にもつながります。
◇社内の組織編成・制度・規則
各部署の役割や業務フロー、意思決定の仕組みを学び、自分の担当業務が組織全体の中でどのように機能しているのかを把握します。また、就業規則や勤怠管理、評価制度、福利厚生などの社内制度についても説明し、働くうえで基本的なルールを明確にします。これにより、新入社員は安心して業務に取り組めるようになります。
オリエンテーションの手法
オリエンテーションの代表的な手法としては、Off-JT、グループワーク、ロールプレイング、ケーススタディの4つがあります。
Off-JT
Off-JTとはOff-the-Job Trainingの略称で、職場から離れて行う研修を指します。職場の実務を通じて学ぶOJT(On-the-Job-Training)とは異なり、多くの場合は座学中心の研修で、外部から講師を招いて実施します。体系的に知識やスキルを習得できるのが特徴です。
グループワーク
グループワークは、新入社員同士の交流を深めながら、協調性や課題解決力を養うための効果的な手法です。企業理念や業務内容を理解するためのワークを取り入れることで、実践的な学びを得ることができます。グループワークを通じて、新入社員の一体感を高め、職場でのスムーズな連携につなげることができます。

ロールプレイング
ロールプレイングは、実際の業務を想定したシミュレーションを行いながら、実践的なスキルを身につける手法です。電話応対や名刺交換、商談の進め方など、ビジネスシーンで必要な対応を演習形式で学びます。上司や先輩社員が顧客役を務めることで、リアルな状況を体験できるのが特徴です。実際に体験することで理解が深まり、自信をもって業務に取り組めるようになります。また、フィードバックを受けることで、改善点を明確にし、より実践的なスキル習得につなげることができます。
ケーススタディ
ケーススタディは、実際の業務で起こりえる事例をもとに、新入社員が課題を分析し、解決策を考える手法です。例えば、クレーム対応やチーム内でのコミュニケーションの課題などを題材にし、グループで意見を出し合いながら学びます。実践的な思考力や思考力や問題解決能力を養うことができ、また、ほかの参加者の意見をきくことで多様な視点を学び、柔軟な対応力が身につきます。ケーススタディを取り入れることで、業務に即した判断力を育て、実践に役立つスキルを強化できます。
シカクレタッチを取り入れたオリエンテーション
シカクレタッチではまず経営者のインタビューを実施します。これにより、企業の方向性や期待をより具体的に理解することができます。経営者自身の言葉を通じて、企業理念や未来のビジョンを知ることは、新入社員にとって大きなインスピレーションとなり得ます。インタビュー内容は記事にまとめ、記事を読んでもらい、その内容をもとにグループワークで話し合うことで企業理念などの浸透にもつながります。
シカクレタッチではグループワークの内容をグラフィックレコ―ディングでリアルタイムに記録を残すことでイラストで俯瞰的に捉えながら進めることができます。また、オリエンテーション内容を視覚化することで後から振り返ることができます。
視覚化された資料は、社内に掲示したり、社内の共有フォルダやオンラインプラットフォームにアップロードし、いつでも見れるようにしておくことで、新入社員だけでなく、既存社員も含めた全員が知識をアップデートし続ける環境を整えることができます。
視覚化ツールを活用したオリエンテーションは、社員が継続的に学べる環境を作るうえで重要な手段です。視覚的に整理された資料は、社員の創造力を引き出し、新しいアイデアの生み出しやすくします。
企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
シカクレタッチとは、企業価値を視覚化し、社内外への浸透・発信する様々なツールを制作するサービスです。
経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。

シカクレタッチは(公財)東京都中小企業振興公社 中小企業ニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品です。
※但し、公社は製品の効能効果を保証するものではありません
ご興味ある方はぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。