2025.06.06

実はそれ、強みです。中小企業が助成金申請前に確認すべき3つのステップ
ー日光コラムvol.59ー

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こんにちは日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。

「うちの会社って、何が強みなんだろう?」
私が社長になって間もない頃、何度もこの疑問にぶつかりました。
特に助成金や補助金を申請をしようとすると、「自社の強み?優位性?」このような欄に何を書いたら良いのか戸惑ったのを覚えています。

中小企業、特に製造業の現場では、毎日現場の仕事に精一杯で、「自分たちの良さ」や「価値」を言葉にすることが後回しになりがちです。
しかし、助成金や補助金の申請、あるいは自社のホームページやパンフレット作成など、「つよみの言語化」が避けて通れない場面がいくつもあります。

そこで、本記事では、中小製造業の承継社長に向けて、会社の「強み」を見つけるためのステップを3つに分けてご紹介します。

強みを考えるとき、多くの社長が「他社にない画期的な技術」や「最新の機械」を想定しがちです。
しかし実は、「当たり前にやっていること」こそが最大の強みだったりします。

たとえば
・製品の納期遵守率がほぼ100%
・図面の読めないお客様にも対応してきた実績
・少ロット・短納期でも柔軟に対応している現場力

これらは、大手企業では難しい ”中小製造業ならではの強み” です。
現場の社員に「うちの技術で、他社と違うと思うことってある?」と尋ねるだけでも、思わぬ発見があるかもしれません。

もう一つのヒントは、「お客様のリアルな言葉」にあります。
自社を選んでくれた理由を知ることは、会社の魅力を外から眺めることにもつながります。

・「いつも親身になって相談に乗ってくれるから助かってる」
・「他では断られたのに、御社だけが対応してくれた」
・「品質の安定感が安心できる」

このような声は、自社の ”隠れた魅力” を浮き彫りにしてくれます。
できれば、1年に1度でもいいので、どうしてわが社と取引を継続してくれているのか
それとなく聞いてみてはいかがでしょうか。
その声を、助成金の申請書や営業資料に反映することで、信頼感と説得力が増します。

創業のきっかけや、これまで歩んできた歴史も大きな資産です。
特に先代の想いや苦労して築いた信頼関係は、会社のアイデンティティそのものといえます。

たとえば
・地域密着で50年以上、顧客との信頼を築いてきた
・一つの製品に特化して改良を続け、今では全国から注文が来るようになった
・昔ながらの製法を守りながら、デジタル技術を取り入れ始めている

こうしたエピソードが、「会社の軸」として語れるようになると、事業計画書や補助金申請時にも非常に有効です。

中小企業にとって、自社の強みを明確に言語化することは、経営そのものを見直す機会になります。
また、助成金の申請や新規営業の場面でも、この ”言葉の力” が大きな武器になります。
私自身も、「何が強みなのかわからない」と感じていたときに、社員の言葉やお客様の声、会社の歴史を紐解く中で、自分なりの “芯” が見えてきました。

この記事が、同じように悩む承継社長の皆さんのヒントになれば嬉しいです。
次回は、「助成金ってどうやって申請するの?」というテーマで、具体的なステップをご紹介します。


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