2025.04.16

中小企業のつよみを見つけるには?
“自社らしさ”の言語化が差別化の鍵
ー日光コラムvol.56ー

こんにちは日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。

「中小企業のつよみを見つけるにはどうしたらよいか」
これは、多くの経営者が直面する共通の課題です。特に事業承継を経験した方や、長く業務に携わってきた経営者ほど、「自社の特徴や独自性が分からない」と感じる場面は少なくありません。

しかし、企業が持続的に成長していくためには、「自社のつよみ」を明確にし、それを軸にした戦略設計が欠かせません。
本コラムでは、よく用いられる分析フレームワークの概要と、競合との差別化につながる強みの見つけ方、さらにその強みを“伝わるカタチ”に落とし込む方法をご紹介します。

自社のつよみを見つけるために、まず取り組みやすいのがフレームワークを活用した現状の整理です。
以下は代表的なものです。

• 3C分析:Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)の3つの視点で自社の立ち位置を明らかにします。
• SWOT分析:Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)を整理し、内外の状況を可視化します。
• VRIO分析:Value(価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣困難性)、Organization(組織の活用力)という4つの観点で、自社の経営資源の競争優位性を分析します。

これらの手法は非常に有効ですが、同じ業種・規模の企業が使用することで、結果が似通ってしまうことも少なくありません。
フレームワークは、あくまで「整理の手段」として活用し、その先にある“言語化しにくい魅力”を掘り下げていくことが重要です。

どれだけ似た業種であっても、全く同じ道を歩んできた企業は存在しません。
つまり、自社の歴史や風土、文化といった「これまで」のなかにこそ、他社には真似できない強みが隠されています。

特に注目すべきは、企業が「なぜ続いてきたのか」という視点です。
中小企業庁の調査によれば、創業から10年後も存続している企業は、わずか約6%に過ぎません。
この数字が示す通り、10年以上事業を継続できていること自体が、大きな価値です。

この“続いてきた理由”を丁寧に掘り起こすことで、競合にはない自社だけの強みが見えてきます。

とはいえ、日々の業務に追われていると、自社の魅力を客観的に見つめ直すのは簡単ではありません。
長く勤めている社員ほど、当たり前になってしまっている文化や価値観が、実はつよみであることに気づきにくいものです。

そこでおすすめしたいのが、「シカクレタッチ」です。
これは、経営者や社員へのインタビュー、社員ワークショップを通じて、企業の歴史に根ざした価値観や行動習慣、独自のストーリーを丁寧に掘り起こすサービスです。

「シカクレタッチ」には三つの価値があります。

①経営者の考えを言語化できる
事業承継を経験した経営者や多くの経営者にインタビューしてきたインタビュアーが経営者インタビューを行い、歴史や仕事の価値、これまで大切にしてきた言葉の意味などに触れ、おもいを等身大の言葉にする機会を作ります。これにより、自分たちの価値を再認識し、自然と感謝や誇りが芽生えます。

②社内での共通認識をつくれる
ワークショップを通じて、会社のつよみや課題について考える機会をつくり、グラフィックレコ―ディングを通じて振り返りや社内共有ができます。
社員同士の共感や、経営者と社員の相互理解も深まります。

③企業のおもいを反映させたツール作成
経営者の考え、社員の考えを反映させた、コンセプト、メッセージ、資料などが完成します。本来の目的以上に活用できるツールが完成します。結果として、企業の魅力が社内外に正しく伝わり、採用や営業、広報など、あらゆる場面で効果を発揮します。
自社がどうなりたいのか、といった目に見えないものが形になり、「伝える」が「伝わる」に変化します。

「シカクレタッチ」を取り入れることで、会社のこれまでとこれからを可視化でき、時代が変わってもいい会社であり続けるようになる、「やっぱりこの会社いいなあ」と思う人が増えていきます。

企業のつよみとは、最新の設備や実績だけを指すものではありません。
むしろ、長く大切にされてきた文化や、日々の積み重ねの中にこそ、本質的な魅力が眠っています。

大切なのは、“すでに持っている価値”に気づくこと。まずは、自社のこれまでを丁寧に振り返り、「なぜ、この会社はここまでやってこられたのか?」という問いに向き合ってみてください。
その答えの中に、競合にはない“自社だけの強み”がきっと見つかるはずです。


企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
シカクレタッチとは、企業価値を視覚化し、社内外への浸透・発信する様々なツールを制作するサービスです。
経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。

シカクレタッチは(公財)東京都中小企業振興公社 中小企業ニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品です。
※但し、公社は製品の効能効果を保証するものではありません


ご興味ある方はぜひこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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