2024.07.08
理念浸透に効果的な4つの方法とは?
浸透に成功した企業の事例も紹介
ー日光コラムvol.13ー
こんにちは、日光コラムです。今回も日光コラムを読んでいただきありがとうございます。
突然ですが、理念浸透のためにどのような施策を実施していますか?
今回は理念浸透に効果的な方法について事例を交えながらご紹介させていただきます。
理念浸透とは?
理念浸透は、企業が掲げるビジョンや目的を社員全員が共感し、理念実現に向けて行動している状態のことです。理念浸透に取り組むことで、組織に一貫性のある行動や従業員に主体的な行動を促し、モチベーションの向上だけでなく、組織全体の成長に影響を与える重要なプロセスです。
理念浸透の重要性
理念浸透が重要な理由として、理念の浸透が不十分だと、競合他社との差別化が困難になり、優秀な人材の採用にも影響を及ぼす可能性があります。
また、社員が自分たちの仕事の目的や価値を理解できていない場合、モチベーションの低下につながり組織のパフォーマンスが下がる可能性があるため、自社の企業価値を従業員にわかりやすくしっかりと伝えることが重要です
理念浸透のための具体的な方法
では、社員に対して企業理念を浸透させるには、どのような施策を取ればいいでしょうか。理念浸透のための具体的な方法として、4つの方法をご紹介します。
◆ 社内ミーティング
まず経営層が社員に対して積極的に理念浸透の働きかけをする必要があります。
日頃の振る舞いだけでなく、全社員が集まる場を設け、企業理念について説明する機会を行うことで、全社員の理念の理解が深まり、早期浸透に繋がります。
◆ 行動指針の策定
企業理念は企業としての考え方を具体化したものです。社員に対しての指針にもなり、仕事を進める上で意識する考え方の原点にもなります。また、社内だけでなく社外にも認知されることで取引先の企業や顧客に対しての意思表明にもなります。
◆ 評価制度・表彰制度の策定
「企業理念に沿った人物像」を評価制度に取り入れることによって日々の業務と合わせて大事なものだと認識してもらいます。「企業理念を意識した行動ができている」「企業が求める人物像に適している」といった具体性を軸に作成します。企業理念に基づいた行動を意識すれば、次第に企業が求める人物像が形成され、社員の自主的な行動を促すことにつながります。
◆ 理念の可視化
企業のもつ理念やビジョン、大切にしている価値観を視覚化することで、経営者の想いや企業の個性を表現することができます。
社内報
社内報とは社内向けの広報活動を行うために作成される冊子です。社員だけでなく社員のご家族にも配布される場合があります。社内報にて社員や仕事内容を定期的に紹介することで、他部署の様子や社員同士の共通の話題として社内に広く普及させることができます。
コーポレートイラスト
コーポレートイラストは経営者の想いや企業の個性を表現することができるツールです。ただ、より説得力のあるイラストを制作するためには、ヒアリングや社内理解を進めることが重要になってきます。
弊社企業価値視覚化サービス『シカクレタッチ』では、フェーズ1でインタビュー、グループワークで経営者・社員の想いをヒアリングします。その内容をイラストに落とし込むことで、より一層企業のメッセージを表現したイラストをつくることができます。
理念浸透に成功している企業が実施している施策
昨年シカクレタッチを実施した関西紙工株式会社さまの事例をご紹介します。
関西紙工株式会社 様
前身から数えると創業100年を迎える企業の4代目社長として事業継承。
抱えていた課題
◆社用ツールのデザイン改正やHPのリニューアルなど、社外へのイメージ刷新は行っていたものの、社員への浸透をさせる場がなかった。
◆ 4代目社長としてこれからどうしていくのか、社員のみんなに企業理念を深く伝えたい。
実施した施策
◆経営者インタビュー
まずインタビューをして社長の想いや今後の挑戦についてお伺いしました。
◆社員ワークショップ
グラフィックレコーディングを用い、社員のみなさまに会社のつよみや課題などざっくばらんに意見を出し合っていただきました。
施策の効果
本社(営業)と東大阪(製造現場)のギャップを埋めるように今後の方針と悩みを共有していくために、3ヶ月に1度集まる取り組みを行うようになった。社内外により浸透をさせるため、社内向けのコーポレートイラストの制作を行いました。現在社外タグラインを作成しております。
浸透しないのはどんなとき?
さまざまな経営者の方々からお話を聞いていると、多くの企業では企業理念が社員に浸透していないのが実情です。企業によって理由は様々ですが、次の2つの理由に当てはまっていないかどうか、自社の状況と照らし合わせてみてください。
企業理念を定めているだけ
企業理念を定めたときに、経営層が満足してしまっている状況は多く見受けられます。日々の業務をしていると、納期やトラブル対応がある中で、理念浸透の施策における緊急度は低いと思います。ただ今後の会社のことを考えると、かなり重要度の高い課題ではないでしょうか。
また、自社HPなどには掲載していても、社内に対しての施策を打たっていないことも多く、いつまでたっても社員に理念浸透されない状況が続いてしまいます。
社員が理念の内容を理解できていない
企業理念を策定する際に、企業の伝統や考え方を短い文章で簡潔にまとめる必要があるため、どうしても抽象的なものになりがちです。またどれだけ言語化された想いを共有されても、社員全員が同じニュアンスで理解するのは難しいでしょう。
弊社の『シカクレタッチ』でおこなう社員ワークショップではグラフィックレコーディングという手法を用い、企業理念にもとづいた内容を視覚的に絵や図にして描きおこします。会社のつよみや課題、これまで大切にしてきたことなどを俯瞰的に見ることができ物事の関係性や構造も社員が共通した理解・ニュアンスで共有できます。
適切な施策で理念浸透を目指そう
日光プロセスは「視覚表現」を通じて人々の記憶を豊かにをミッションとして掲げています。『シカクレタッチ』では、経営者の考え、理念、想いを視覚化し社内外へ浸透させることを目的としています。理念をしっかりと浸透させるためには、経営者の積極的な働きかけと社員のみなさまの協力が必要です。まず経営者と社員の想いのギャップを明確化し、それぞれの企業に合った施策で課題を解決するきっかけ作りをいたします。企業の理念を策定し、次の浸透フェーズでの課題を持たれている企業さまを対象とし、どうしたら社内に浸透させたらいいのかわからない、どの方法が会社に合っているのか模索しているといった、状況を解決すべく弊社が伴走型として協力させていただきます。
「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。ぜひ一度ご相談ください。
企業価値視覚化サービス シカクレタッチとは?
シカクレタッチとは、企業価値を視覚化し、社内外への浸透・発信する様々なツールを制作するサービスです。
経営者のインタビューや社員を交えたワークショップを通じて企業価値やありたい姿をしっかりと引き出し、「伝えたい」を「伝わる」形にアップデートする「企業価値のレタッチ」をご提案します。